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家具

 SPF材を使って家具を試作してみました。SPF材とはspruce(エゾ松)、pine(松)、fir(樅の木)を総称した輸入建築木材です。節だらけで、安価で、軽くて、柔らかくて、加工しやすく、木肌が白く美しいので内装材によく使われています。ただし、耐水性に劣り、腐り易いのが欠点です。
 SPF材でも最近特に気に入っているのが、厚さ38mmの板材です。この厚みは強度的に便りになる以上に、木材らしい存在感を伝えてくれます。作品例を二つ紹介致します。
風の棚
タテ、ヨコともに厚さ38mmの板材で組んだ棚はどんなに重い物でも支えてくれますが、逆になにも置いてない時、すなわち風が載っている時でも様になるという意図で風の棚と命名しました。薄い鋼板をプレス加工した機能的なスチール棚に対局する棚として、木材らしい素朴な味わいのある家具となることを目指して作りました。上部の飾り2体はギリシャのアクロポリスの丘にあるパルテノン神殿の北隣のエレクティオン神殿にある女人柱像(カリアティード)を模して彫刻したものです。
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アメ色の食卓 
まず、厚さ38mmの天板ありきで、これに1インチ角の木材でいかにシンプルで、エレガントな脚をつけることができるかを模索したものです。脚は1インチの角材4本で組んだ3脚と高さ調節用の金具付き1脚でできています。仕上げはオリーブオイルで拭くだけ。年月が白木をアメ色に変えてくれるはずです。 
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060816日高卓三

by cipa21 | 2006-08-16 15:18 | 家具
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